動かぬ個人資産1800兆円(日経新聞シリーズ記事より)

こんにちは、チャーリーです。

日経新聞で「動かぬ個人資産1800兆円」というタイトルで今週連載記事が掲載されています。一回目は8月14日の記事で“投機か預金、育たぬ投資家”です。

日本の個人金融資産は1800兆円と30年前から倍増した。だが、増えたのは預貯金ばかり。銀行や信用金庫の預金残高は1000兆円を超えた。マイナス金利政策による超低金利下でも、個人の資金は市場に向かわず銀行の金庫で眠る。株の短期売買や仮想通貨など先鋭化する一部の個人に対し、大半は投資と距離を置く。

このような状況になった責任の所在として、金融機関のなりふりかまわぬ消費者への金融商品の押しつけがあるのではないでしょうか。例えば、退職金の支払い担当の銀行は個人の退職時期等情報を把握しています。営業担当が今度一度支店長に会っていただけないかと、言葉巧みに誘います。銀行に行ってみると赤いじゅうたん、ふかふかのソファに招かれ、支店長がうやうやしく名刺を差し出す。こんな待遇になれていないふつうの退職者は銀行の言いなりになって、リスクの高い投資信託等を何度も買い替えさせられる。そして「株はもう二度とやりたくない」という気持ちになってしまうのでしょう。私見ですが、今後金融業界で生き残れるのは投資銀行とネット証券だけでしょう。上述のような人件費ばかりかかる銀行や証券の人的営業は、今度なくなっていくのではないでしょうか。本当はそういった人たちとはなるべく縁を切って、ネット証券での取引の比重を高めることが良いのですが、ネットでの様々な手順操作のむつかしさがネックになっているのが現状です。この部分を我々ブロガーが補っていければいいと思うのですが。

 

    

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